リチャード・ワトキンス
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CD(DGG UCCG 8040 437 530-2)
モーツァルト/協奏作品集
1.フルートとハープのための
協奏曲ハ長調K299
2.管楽器のための協奏交響曲
変ホ長調K297b
ケネス・スミス(フルート)(1)
ブリン・ルイス(ハープ)(1)
ジョン・アンンダーソン(オーボエ)(2)
マイケル・コリンズ(クラリネット)(2)
リチャード・ワトキンス(ホルン)(2)
メイリク・アレグザンダー(ファゴット)(2)
ジュゼッペ・シノーポリ指揮
フィルハーモニア管弦楽団
録音 1991年12月
シノーポリのモーツァルトの1枚です。
フルートとハープための協奏曲はケネス・スミスのフルートとブリン・ルイスののハープによる演奏です。モーツァルトがパリで作曲した名曲です。第1楽章のフルートとハープが同時にソロを弾く響きの良さは他にはない魅力があります。カデンツァはフルートとハープのデュオ作品のようです。第2楽章では弦楽の響きの穏やかなこと、フルートのしっとりとした響きがきれいです。カデンツァでは美しい響きを出しています。第3楽章の響きもまた美しいものです。ルイスのハープもまたよい響きです。
協奏交響曲は従来のクラリネットが入る版による録音です。コリンズのクラリネットとワトキンスのホルンは初録音でした。第1楽章の長い序奏、その厚い響きと聞きなれた4つのソロ楽器の響きはまたよいものです。受け継がれる主題のよい響き、オーボエとクラリネットの響きの良さも素晴らしいです。ホルンとファゴットのユニゾーンもよい響きです。展開部の絶妙な響きも素晴らしいです。カデンツァのアンサンブルがよい響きを出しています。第2楽章のアダージョは冒頭オーボエ、ホルンからクラリネットに受け継がれる主題の響きが何とも言えません。そしてオーボエに続く優雅な響きはモーツァルトを聴く楽しみです。オーボエ、クラリネット、ホルンそしてファゴットというやわらかな響きには癒されます。第3楽章はアンダンティーノ、4つのソロ楽器が良いアンサンブルを奏でます。この楽章は変奏曲になります。それぞれの楽器の腕の見せ所でもあります。よい演奏です。 |
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