M/ロジャー・モンゴメリー

シューマン/4つのホルンのためのコンツェルトシュテュック
CD(ARCHIV 474 551−2)

シューマン/交響曲&協奏曲集
1.交響曲第1番変ロ長調Op38「春」
2.交響曲第4番ニ短調Op120
3.4つのホルンのための
   コンツェルトシュテュックヘ長調Op86

  ロジャー・モンゴメリー(ホルン)(3)
  ギャヴィン・エドワーズ(ホルン)(3)
  スーザン・デント(ホルン)(3)
  ロベルト・マスケル(ホルン)(3)
  ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
   オルケストル・レヴォリューショナーレ・
          エ・ロマンティック
  録音 1997年5月&10月

 古楽器演奏によるシューマンの交響曲とコンツェルトシュテュックです。
 交響曲第1番は初稿では「ドドードドードーラシドー」で始まりますがナチュラルホルンで吹くと音が閉止音となってしまい音がこもるので、「ミミーミミーミードレミー」に書き換えられたものです。改訂はフィナーレまで及ぶものでした。演奏はオリジナル楽器の演奏ながら大変きれいな響きであり違和感はほとんどありません。
 交響曲第4番は1841年に書かれていますが、1951年に改訂されていてこちらは改訂版による演奏です。4つの楽章が切れ目なく演奏されます。第2楽章にはヴァイオリン・ソロがあります。
 4本のホルンのためのコンツェルトシュテュックは1849年作曲当時にできたてのバルブホルン(F管)をソロ楽器にした作品でした。ここでもF管シングルの古いホルンを吹いています。バリバリの音が出ていました。演奏は見事です。ウィンナホルンで演奏したような音ですが、モンゴメリーらのホルンは息もぴったりで素晴らしい演奏です。今でこそ多くの録音がありますが当時はとても演奏は困難だったと思われます。第3楽章に出てくるハイトーンはF管では難所ですから現在ではダブルホルンかディスカントホルンを使います。モンゴメリーは見事に吹いていて素晴らしい演奏です。


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