ジェフ・ネルセン

ブラームス&モーツァルト/ホルン三重奏曲
CD(Opening Day ODR7384)

1.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
2.モーツァルト/ホルン五重奏曲変ホ長調K407
     (トニー・リッカード編)
     (ホルン、ヴァイオリンとピアノ版)

  ジェフ・ネルセン(ホルン)
  イク・ワン・ベエ(ヴァイオリン)
  工藤 奈帆美(ピアノ)
  録音 2010年3月 

 カナディアン・ブラスのメンバー、ジェフ・ネルセンのホルンによるブラームスとモーツァルトの作品です。ジェフはモントリオール交響楽団とバンクーバー交響楽団のメンバーです。
 ブラームスのホルン三重奏曲は売り出し中のベエと工藤奈帆美との息がピッタリです。ジェフの音色は明るく安定したホルンで低音から高音まで出しています。第2楽章の速いテンポでは見事な演奏をきかせており、工藤のピアノの鮮やかな響きと共に聴き応えのある演奏です。
 モーツァルトのホルン五重奏曲をトニー・リッカードがホルン、ヴァイオリンとピアノのために編曲した版での演奏は初めて聴きますが、これは大変面白く、ホルンは本来のソロパートだけなく、ソロのない部分では弦楽器のパートも吹くという忙しい演奏になっていて、これがまた新たな曲のように感じられて楽しいものになっています。ジェフの抜群のテクニックが発揮された見事な演奏です。第2楽章の序奏で低音パートを吹くホルンが斬新です。また第3楽章では長大なカデンツァが挿入されていてここを聴くだけでも価値のあるアルバムでしょう。「夜の女王のアリア」のフレーズが出てきます。


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