マリー=ルイーズ・ノイネッカー

プリューガー/ラプソディー(1983)
CD(BAYER RECORDS BR100040)

ハンス・ゲオルグ・プリューガー/作品集
1.メタモルフォーゼン(1988)
  デニス・ラッセル・デイヴィス指揮&ピアノ
  ドイツ管楽ゾリステン
  ヨアヒム・シャル(ヴァイオリン)
   1988年6月6日録音
2.弦楽四重奏曲(1984)
   メロス弦楽四重奏団
   1985年5月10日ライヴ録音
3.ラプソディー(1983)〜ヴァイオリン、
           ホルンとピアノのための
  ザシュコ・ガブリロフ(ヴァイオリン)
  マリー・ルイーズ・ノイネッカー(ホルン)
  クラウス・ヘルビッヒ(ピアノ)
   1988年9月15日ライヴ録音
4.Stimmen(声)(1982)
  レジネ・シュロテ=マルス(ソプラノ)
  ヴェラ・シェール(アルト)
  ウォルフガング・イセンハルト(テノール)
  エルンスト・ウォルフガング・ラウエル(バス)
  ルドルフ・デンネマルク(ピアノ)
  ウィリー・フォルスター(ドラムス)
  ヘルムート・フランツ指揮
    ジュートフンク合唱団
   1983年7月21日録音
5.インピート(Impeto)(1986)
         〜ホルンとピアノのための
  ヘルマン・バウマン(ホルン)
  レナード・ホカンソン(ピアノ)
   1987年1月13日ライヴ録音
6.Friktionen(摩擦)(1974)〜弦楽六重奏のための
  ヨハネス・ゴリツキ弦楽六重奏団
   1984年5月23日録音
7.ホルン協奏曲(1983)
  ヘルマン・バウマン(ホルン)
  ハンス・ザノテリ指揮
  シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団
   1983年7月12日ライヴ録音

 ハンス・ゲオルグ・プリューガーの作品集です。1983〜88年の作品で声楽、室内楽、協奏曲と多彩なプログラムです。
 バウマンはこのアルバムでインピートとホルン協奏曲を吹いています。インピートは8分ほどの小品ですが、かなり過激な作品です。グリッサンドを多用しています。フラッタータンギングを使うなど超絶技巧を要する難曲です。
 ホルン協奏曲は1983年の作品で、これが初演のようです。同じ年にはリゲティのホルン三重奏曲も初演していました。編成の大きいオーケストラでホルンが縦横に活躍します。こちらも超絶技巧を要する難曲です。
  他の作品ではホルン三重奏曲「ラプソディー」があります。この作品はリゲティのホルン三重奏と同様バウマンが初演していました。ここではホルンをノイネッカーが吹いています。自由な形式の曲で同じ音形の連続、グリッサンドなど超絶技巧を要する難曲です。ノイネッカーの豊かな音量のホルンが素晴らしいです。
 1曲目のメタモルフォーゼンはヴァイオリンとピアノ、13管楽器とドラムス(パーカッション)のための作品です。ヴァイオリン協奏曲のように管楽器との絡み合いが面白いです。
 弦楽四重奏曲(1984)と「摩擦(1974)」が面白いです。「摩擦(1974)」は擦って音を出す弦楽器をどのような技法で弾いているのかが興味深いです。まさに「こすって」演奏しています。ピツィカートは強く引っ張るなど面白いです。
 Stimmen(声)は声楽アンサンブルの不協和音が絶妙です。4人のソリストと合唱にピアノ伴奏とドラムスが入るユニークな作品です。


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